【ヨルダン代表vsカタール代表 2月10日】
アクラム・アフィフが宙を舞っていた。
試合終了の笛を待たずにアルモエズ・アリと抱き合ったアクラム・アフィフは、最後の笛を聞くと、芝生に両膝をついて両手を広げた。
国際大会において自身初となるハットトリックでカタールをアジア2連覇に導いた男の背中は、自信に満ちあふれていた。
3点ともペナルティという珍しい結果だったが、アクラム・アフィフは自分が得点を決めることがわかっていたかのように、仕込んでいたマジックを披露し、監督のロペス・マルケスの下に駈け寄った。
一度はヨルダンのヤザン・アル・ナイマトのゴールで追いつかれた。
だが、さらに2つのペナルティでヨルダンを突き放した。