2月20日、川崎フロンターレが等々力競技場でホーム初戦を迎えた。しかし、ACLラウンド16第2戦という勝敗が付く大一番で2-4の敗戦。アジア王者の夢がまたも潰えた。
悔しい敗戦だった。アウェイでの第1戦を3-2で競り勝ったうえに、中3日で迎えたヴィッセル神戸とのタイトルマッチも制していた川崎。それだけに、ホームで迎える第2戦では快勝を期待する声もあった。
しかし、開始8分で先制弾を献上すると、同25分には2点目まで奪われる。その後、2点をもぎ取って同点としたが、その後も失点が止まらず、さらに2失点。終わってみれば4失点という、言い訳のできない敗戦となった。
その試合後、涙を浮かべて目を真っ赤にする選手がいた。今季からチームに加入しているFWエリソンだ。特筆すべき決定力を持つブラジル人ストライカーは、第1戦でもゴールを決めていたが、初めてのホーム戦では同点弾をゲット。チームに希望をもたらしていた。
それだけにとても悔しかったようで、試合が終わった場内を一周する際、目に手を当てる場面もあった。さらに、その涙があふれた際にはスタッフが背中に手を添えたほど。負けず嫌いであり、そして、責任感の強さを感じさせる場面だった。