■ピッチ状況も想定済み
また、国立競技場のピッチ状況も事前に想定したうえで試合に挑んでいた。2月7日にもヴィッセル神戸はこの舞台でインテル・マイアミと対戦。その際にピッチの状態の悪さが目につき、出場した大迫勇也も「公式戦をするようなピッチではないなって」と試合後に口にしていた。
そんな状況だっただけに、鬼木達監督は「立ち上がりの部分はプレーをはっきりしようっていう指示は出しました」と明かす。「ただ、10分、15分ぐらい経った中で、ピッチは悪いですけれども、ある程度(ボールを)動かせる感覚が外から見てあったので、そういうところで話はしました」と、臨機応変さを持って挑んだという。
選手の入れ替えもあったシーズンオフを経て、これが2つ目の公式戦。ともすれば慌ててもおかしくない状況といえるだけに、想定できる部分は潰して挑んだ。
次の試合は、ACLラウンド16の第2戦。等々力競技場が舞台とはいえ、中2日で迎える。「やはりコンディションのいい選手をしっかりと選んでいきたい」と話す指揮官がどのような戦い方でACLを勝ち上がるのか。シーズン冒頭の重要な連戦を、3つの白星で終えてみせる。