バーレーン戦の久保建英のゴールも最新テクノロジーのおかげ!?【VARの「裏側」最前線】(1)の画像
アジアカップのバーレーン戦ではVAR判定の結果、久保建英のゴールが認められた。撮影/渡辺航滋(Sony α1使用)

 サッカーの世界でも、テクノロジーの活用が広がっている。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も身近になってきたが、まだ分かりにくい部分も多い。今回、サッカージャーナリスト後藤健生が、VARの裏側を取材した。

■VARを学ぶ

 先週の土曜日(2月3日)にメディア向けの「レフェリー・ブリーフィング」が行われた。

 ブリーフィングは年に数回行われており、Jリーグの映像を使ってルール改正やレフェリングの基準なども含めて、メディア向けの説明が行われている。

 とくに、2月のブリーフィングではVARのトレーニングなどJリーグ担当レフェリーの研修会を見学できたので、非常に興味深い内容だった(このブリーフィングは昨年も行われたが、昨年は僕は都合で参加できなかった)。

 今シーズンは大きなルール変更もなく、レフェリングの基準もそれほど変わりはないようだ。強調されたのは、選手の安全を第一に考えるということ。つまり、脳震盪など頭部の負傷が疑われる場合には、勇気を持ってプレーを中断させるという内容だった。

 中でも、興味深く面白く見学させていただいたのはVARトレーニングだった。

 JリーグのVARは、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)とアシスタント・ビデオ・アシスタント・レフェリー(AVAR=おかしなネーミングだ!)、それに映像を操作するオペレーターの3人1組で行われており、中央にVAR、左にAVAR、右にオペレーターがすわる。

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