鹿島アントラーズがシーズンを戦う上で、センターバックが一枚不足していることは間違いないだろう。三竿健斗のような中盤とセンターバックをポリバレントにこなすタレントがいれば良いが、現在のメンバー的にそうした起用は描きにくいからだ。このままの陣容だと、常に綱渡りをするようなもので、スタメンの選手たちも必要以上に安全思考のプレーにならざるをえない。
当然ながら強化部はヨシプ・チャルシッチに代わる選手の獲得に動いているはず。小泉文明社長は新体制発表で、新外国人との交渉を進めていることを明かしており、新たなセンターバックの獲得を目指していることは間違いなさそうだが、果たして開幕までに加わるかどうか。
ただ、いずれにしてもシーズン開幕までの残り時間を考えると、まず昨年通り植田直通と関川郁万のコンビがベースになることは間違いなさそうだ。
その一方でFWは現在のメンバーでも頭数に大きな問題はないものの、ポポヴィッチ監督のサッカーにフィニッシュの迫力を加える意味で、最低でも二桁を期待できる強力なストライカーは加えたいところ。ここに関してはアレクサンダル・チャヴリッチの加入が合意にいたったと伝えられている。
おそらくはポポヴィッチ監督の要望が通った形だろう。「チャキ」の愛称で知られる元U-21セルビア代表FWは柔軟なテクニックとスピードを兼ね備える。スロバキア1部リーグで2位の得点数をマーク。ウイングもこなすが、鹿島に来るとなれば1トップが定位置になることが考えられる。