■試合数の変化で意識にも違い
今のところウイングのファーストセットは右が前田、左はベルギーのウェステルローから戻ってきた松尾佑介という組み合わせだが、ASローマからノルウェー代表のオラ・ソルバッケンを獲得しており、関根貴大や現在は怪我から回復中の大久保智明など、非常にハイレベルな競争になりそうだ。もちろん、そうした競争はウイングだけでなくFW、中盤、サイドバックなど各ポジションで発生する。
酒井は「去年は競争できるような試合数じゃなくて、みんなでカバーしていく試合数だったので。1週間に1試合になるようなチームの試合数になると言うことは、またちょっと去年と違う意識をしていかないといけない」と語るが、逆に言えば試合後にしっかりと準備して臨めるとともに、選手たちは練習からバチバチの競争をしていくことができる。そこは大きな違いであり、へグモ監督にとってもリーグ優勝への後押しになるに違いない。
(取材・文/河治良幸)
(後編へ続く)