【森保ジャパン「イラク戦の敗因」徹底分析(1)】消された伊東純也も悔やむイラク戦の敗因は、「蹴ってきたところの対応が全てだった」……選手それぞれ攻守の課題を提起の画像
サッカー日本代表の伊東純也 撮影:中地拓也

「相手も僕らがワールドカップ(W杯)でドイツとやるように、王者を相手にやってくる感じ。『一泡吹かせてやろう』という戦術でやってきた。立ち上がりからかなり押し込んできて、対人もすごく強かったので、負けに値する戦いだったと思います」と堂安律(フライブルク)も分析したが、19日のアジアカップ2023(カタール)第2戦・イラク戦で1-2という歴史的敗戦を喫した日本代表の戦いぶりは反省すべき点が多すぎた。

 とりわけ、イラクが190センチ近い長身FWアイメン・フセイン目がけてロングボールを蹴ってくる形に対応できなかったのは誤算だった。イラクは15日のインドネシア戦で先発起用してきた10番・モハメド・アリや左ウイングの17番・アリ・ジャシムらスピード系アタッカー陣を起用せず、ターゲットマンを置く形を取ってきた。それも日本にとっては想定の1つだったようだが、序盤からボールが落ち着かず、バタバタし、こぼれ球を拾われるという苦しい展開を余儀なくされた。

「今日は全部ロングボールを蹴ってきたところの対応、セカンドボールっていうところが全てだったかなと思います。その後のワンチャンスで相手が決めてきて、乗ってきた。そこから守備のところも強度高くなったと思います」と伊東純也(スタッド・ランス)も話したが、開始5分間のバタバタ感が1失点目を招き、イラクに過度な自信を与えてしまった。

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