■神戸も10試合前後の増加

 今シーズンのJ1悲願の初優勝を飾ったヴィッセル神戸も来シーズンはスーパー杯とACLエリートが加わるので、44試合だった今年より10試合前後は増えることが見込まれる。その意味では神戸にも大きなチャレンジとなるが、川崎とマリノスの想定される試合数はシーズンのパフォーマンスに少なからず影響を与えるかもしれない。

 JリーグはACLの日程をコントロールすることはできないが、ACLファイナルに進んだ場合の直後のリーグ戦との間隔など、同じ試合数の中でも、少しでも負担が少ない日程を組むことは可能だ。

 今年は試合数が大幅に減る浦和レッズも、2025年の夏には規模が拡大するFCWCへの参戦が決まっている。来年のACLファイナルでJリーグから王者が誕生すれば、浦和と同じくFCWCにエントリーすることになる。

 現在、実現に向けて進めらているシーズン移行により、さらに過密日程を強いられる状況も生まれるかもしれない。究極は2つのカップ戦が統一されたり、同カテゴリーのチーム数を調整することも必要になってくるかもしれないが、まず現在のフォーマット上で可能な限りのサポートというものを考案していく必要があるだろう。

(取材・文/河治良幸)

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