フランス1部のモナコは、サッカー日本代表MF南野拓実のふだんは見せない姿を公開した。多くの人が抱くイメージと違う姿が、ファンのさらなる感動を呼んでいる。
2023年、南野は復活したと言っていいだろう。フランスでの2シーズン目を迎え、まばゆい輝きを取り戻している。
初の海外挑戦となったザルツブルクでは2シーズン連続2ケタ得点など力を示し、2019-20シーズン途中には世界的な名門であるリバプールに招かれた。
リバプールでは選手層の厚さに苦しみつつも、カップ戦などで出場機会を得ると結果を出し続けた。それでもリーグ戦での出場機会はなかなか増えず、2022年夏にはフランスへと新天地を求めた。
大きな期待を受けてモナコに加入したが、調子は上向かなかった。同年11月のワールドカップ出場の後、日本代表からも外れるようになった。
だが今季、ザルツブルクでも共闘したアドルフ・ヒュッター監督が就任すると、モナコで一気に輝き始めた。ゴールやアシストを決めて、たびたびマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれ、リーグ全体でも注目を浴びる存在になった。日本代表にも返り咲いている。
華やかにゴールを襲う南野だが、守備にも力を注ぐ。リーグアンの前節レンヌ戦では、大ピンチをスライディングで救う姿を披露していた。
今回、モナコはクラブのSNSでそうした南野の「泥臭さ」もいとわぬ姿勢がにじみ出る写真を掲載した。写っている南野の様子は、「痛々しい」と言っていい。試合後にピッチを後にする階段だろうか、パンツをたくし上げた右ももには、テーピングらしきものがびっしりと巻かれていた。