チーム全員が関与したゴールに称賛の声が集まっている。
12月3日に行われたJ1リーグ最終節で、アルビレックス新潟がホームにセレッソ大阪を迎えて1−0で勝利した。この試合の決勝ゴールが、GKを含めたピッチ上の11人全員が関与して華麗なパスワークから生まれた。
2万2605人が詰めかけたデンカビッグスワンスタジアム。今季がJ1復帰初年度だった新潟は、松橋力蔵監督の下でJ2時代から磨き上げてきたパスサッカーを展開するも、0-0のまま試合は進んだ。なかなかゴールを奪えない中でも新潟は自分たちの“信念”を貫き、パスを回し続けた。
迎えた後半41分だった。自陣でDF藤原奏哉がパスカットに成功すると、そこから右へ左へとピッチを広く使ってボールを動かす。C大阪も前線からプレッシングを仕掛けるが、決して慌てることなく、GK小島亨介も含めたパス回しでかわす。そしてDF渡邊泰基の縦パスをMF三戸舜介が華麗なターン、さらにFW小見洋太がワンタッチで一気にスピードアップ。FW長倉幹樹が前を向き、3対2の数的有利の状況を作り出した。
ドリブルでペナルティーエリア手前まで持ち運んだ長倉は、右サイドのMF太田修介にパス。太田のシュートは滑り込んだ相手DFにブロックされたが、すぐさまこぼれ球を拾ってゴール前に折り返すと、フリーとなっていた長倉がダイレクトでゴールに流し込んだ。