後藤健生の「蹴球放浪記」第190回「初めての“手食”に挑戦したスンダ料理」の巻(2)スプーンとフォークが置いてない食堂の画像
スンダ料理。右上の紙包みにご飯がぎっしり入っている。お茶はサービス 提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生は、ベテランのサッカージャーナリストだ。さまざまな地を訪れ、たくさんの試合や街を目にしてきたが、いまだに新たな挑戦に直面することもある。今年、U-17ワールドカップの取材で訪れたインドネシアでは、刮目すべき食べ物に出会った。

■地元料理にトライ

 さて、バンドンでは「スンダ料理」が有名です。

 標高700メートルにあるバンドン市は涼しいので首都ジャカルタの人たちにとって人気の旅行先で、週末になるとバンドン市内は観光客でごった返します。彼らの目的は衣料品を中心とするショッピングとスンダ料理だそうです。

 そうと知ったら、地元のスンダ料理の食べ歩きをしなければいけません。

 屋台をはじめ、麺類はどこでも食べることができますが、麺というのは中国人が持ち込んだ食べ物です。インドネシアにも中国系住民(華人)は多く、彼らが持ち込んだ麺料理は地元に溶け込んでいるのです。

 麺のことは「ミー」と呼びますが、これも「麺」(現代中国語ではミェン)という単語が訛ったもの。肉が乗った汁なし麺に「バクミー」という料理がありましたが、「バク」も「肉」と言う漢字の音読みです。小麦粉で作られた「ミー」のほかに米粉で作った麺もありますが、これは「ビーフン」と呼ばれています。日本の中華料理屋と同じですよね。

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