１１月３０日、Ｊ２大分トリニータは来季から片野坂知宏氏が監督に就任することを発表した。名将の監督復帰に、同氏と縁がある株式会社『浅田飴』も反応している。
浅田飴はのど薬を製造・販売していることで知られる東京都千代田区の企業だ。しかし、大分のサッカークラブとスポンサー契約を締結している。そのきっかけは２０１８年のことだった。
当時の大分指揮官だった片野坂氏は、とある試合後の会見に枯れた喉で挑んだ。これを見たチームのサポーターがＳＮＳ上で、監督の喉を守ってほしいと浅田飴へ呼びかける。すると同社の公式アカウントが反応。翌日には大分のスタッフも浅田飴本社へ挨拶に訪れるなどして、両者の交流が始まった。
浅田飴をプレゼントされた片野坂氏も商品を気に入っており、試合中も手に持ちながら指示を送る場面が見られた。浅田飴代表取締役社長（当時）の堀内邦彦氏もそんな片野坂氏と面会を行い、正式にスポンサードを行うことになった。また、２０１９年にはトリニータとのコラボ商品も発売されるなど、良好な関係を築いている。
片野坂氏と共闘してきた浅田飴にとって、同氏の監督復帰は嬉しかったのだろう。公式エックス（旧ツイッター）アカウントでは「会長の堀内より片野坂監督へ」と題して、サポートを約束するメッセージと１枚の写真を投稿していた。トリニータにとって心強い“タッグ”が来季から再び見られそうだ。
