決まっていれば間違いなくスタジアムが揺れていただろう。
11月29日、チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第5節でレアル・ソシエダとレッドブル・ザルツブルクが対戦。サッカー日本代表MF久保建英はベンチスタートとなっていたが、後半29分からピッチに登場した。
すると試合終了が近づく後半アディショナルタイム2分に見せ場がやってきた。ソシエダはペナルティアーク手前でFKを獲得。絶好の位置でチャンスを得ると、助走を取った久保が左足を振り抜いた。
ボールは鮮やかな弧を描きながら枠の左上隅へと向かっていき、ネットに吸い込まれたかに思われたが、これを相手GKがビッグセーブ。右手で枠外へと弾き出し、ギリギリのところで防いでみせた。
この惜しすぎるFKにはゴール裏のソシエダサポーターが一斉に頭を抱えるほど。入っていれば貴重な先制点となっており、時間帯的にも勝利の可能性を大きく上げていたところだ。