【ヴァンフォーレ甲府vsメルボルンシティFC 11月29日】
こんなシュートが打てたら、幸せだろう。
こんなシュートを見たら、ここに来てよかったと思う。
そして、こんなシュートを決められたら、やられたと感じるだろう。
鳥海芳樹が放った右足のボレーは緩やかな軌道でGKの頭を越えた。
鳥海芳樹がカーティス・グッドと競り合った末の巧み過ぎる1発だった。
メルボルンの選手たちがリプレイのスクリーンを見上げていた。
やられたということを再認識するように。
5分にカラム・タルボットに先制された甲府だったが、8分に井上詩音が同点弾。そして、43分のこの鳥海芳樹の「先に足を出したら、ああいうシュートになった。体が自然に反応した」というゴールだった。
国立競技場はいい雰囲気に包まれていた。