J2の水戸ホーリーホックに所属するU-20日本代表永長鷹虎が、驚きの姿を披露した。スポーツエリートとのイメージを覆す姿に、驚きの声が広がっている。
永長は、今年開催されたU-20ワールドカップに出場した。興國高校からJリーグ屈指の強豪へと成長した川崎フロンターレに招かれた事実からも、ポテンシャルの高さがうかがえる期待の若手だ。
プロ2年目の今季は、川崎でリーグ戦1試合、ルヴァンカップ2試合に出場した後、6月に水戸へと期限付き移籍。J2で16試合に出場し、プロ初ゴールも記録した。
水戸の今季成績は17位となり、J1参入プレーオフ圏内に入ることができなかった。水戸のシーズンはすでに終了しているが、永長の武者修行はまだ続いている。
20歳の永長にとって、今はとにかく多くの経験を積むことが重要だ。このホープのために水戸が課したのが、他業種での修行だった。
11月15、16日の両日、永長は水戸での先輩である中山開帆とともに、「インターンシップ&選手交流企画」に参加した。向かった先はプロ野球のDeNAベイスターズである。
この企画で、2人はベイスターズの秋季トレーニングに参加した。まずは選手たちへの挨拶、次にノックする際のボール出しなどを手伝っていたが、ついに「その時」は来た。実際に野球に挑戦することになったのだ。
16日に水戸のSNSで公開された動画で、永長は自信なさげだった。ティーバッティングにチャレンジするのだが、バットを握った姿がどうにもぎこちないのだ。
その不安は的中する。ティーの上に置かれたボールにバットを振るのだが、軌道が波打つスイングには力がない。初めて野球をする子どものように、へっぴり腰だった。