「何か、こんなことを言ったらあれですが、やっぱり楽しいなと思っちゃって。試合中、やっぱ長く出るって楽しいなという感覚がずっとあって」
そう京都サンガF.C.戦を振り返る川崎フロンターレの小林悠は「だからこそ、もう1点すごく欲しかったですし。最後までいたいなっていう気持ちがすごくあったので」と話す。ストライカーの存在理由としてのゴールを決めることで、できるだけ長く出場しつづけたい。そんな思いを口にした小林は、結果的に今季2度目のフル出場を果たした。
「オニさんも自分を信じて最後まで出してくれたので。もう1点、結果に応えたかったし、そういうのも含めてやっぱり、いろんな悔しさがまた、今出てきた感じですかね」
その小林は、2点差を追いかける前半45+5分に1ゴール。三浦知良に並ぶJ1通算139得点目を決めている。
「タイセイ(宮代大聖)が本当にうまくかわしてクロスを上げてくれたので。自分はフリーでしたし、そんなに難しいシュートではなかったです」
そう話す小林ではあったが、試合展開的にゴールパフォーマンスを披露するような状況ではなかったと残念そう。
「ちょっと喜べる展開じゃなかったんですけど、後半、チャンスがありましたし。決めたかったですね、本当に。悔しさがあります」と話す小林はゴールパフォーマンスについて「超えた時にやれればなと思います」と単独7位になる140得点目を見据えていた。