■「Japan’s Way」とは
ワールドカップ優勝は誰もが夢見る最高の目標だ。そこにたどりつくために、私たちは「幼年期」を脱却し、勝負に徹する「大人」にならなければならないのかもしれない。ただ、私自身が、どこまでそうした時代についていけるのか、まったく自信がもてない。ウズベキスタン戦のような試合は絶対に見たくないという思いが、消えることはないからだ。
日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、協会公式サイトに掲載された「会長メッセージ」のなかでこのように語っている。
『強く、魅力ある日本代表をつくるために、「強化」「育成」「指導者養成」「普及」の“四位一体”を推し進めていく一方で、「技術力(器用さ)」「俊敏性」「持久力」「組織力」「勤勉性」「粘り強さ」「フェアネス」を特長とする「Japan’s Way」の考え方を全国の指導者やサッカー関係者と共有し、ユース年代をはじめとする各カテゴリーに広く浸透させていきます』
フェアプレーは、日本サッカーの誇りであり、日本という国でサッカーを広めていくなかで根幹をなす要素ではないかと、私は考えている。「Japan’s Way」の観点から、田嶋会長は、ウズベキスタン戦のなでしこジャパンのプレーぶり、池田太監督の指示を、どう考えているのだろうか。