J2残留を目指すロアッソ熊本は10月28日、J1昇格を目指す清水エスパルスと対戦した。カップ戦を含めて3連敗中のチームだったが、1-3で逆転勝利を収めた。
天皇杯でベスト4まで躍進した熊本だったが、リーグ戦では18位。昨季4位で昇格争いを演じたチームが、今季は残留を目標にしている。
直近の公式戦は3連敗。いずれも無得点に終わっている。苦しい状況の中、『IAIスタジアム日本平』へ乗り込んだ。
対する清水は前節7ゴールを奪うなど攻撃力が爆発。直近の成績を見ると熊本にとって厳しい戦いが予想された。それでも先にゴールネットを揺らしたのはアウェイチームだった。
前半の21分、熊本は相手陣内の左サイドでFKを獲得する。ペナルティエリア内に高さを揃えると、クロスを投入。これを中で味方が合わせてヘディングシュート。ボールはネットに吸い込まれたが、これはオフサイドの判定に。
すると前半26分、清水に先制ゴールを奪われる。熊本にとって悪い流れが漂う。しかし、チームは前半終了間際に1点を返して同点。勢いそのままに、後半の立ち上がり11分には逆転ゴールを決めた。
自信をつけたチームは続く22分、背番号10の伊東俊がエリアの外から右足を振り抜く。低い弾道のシュートがゴール右隅に突き刺さった。
アウェイで貴重な勝点3を得た熊本は16位に浮上。残留に向けて前進した。