■通年リーグ戦に相応しくない日本
サッカーの本場、ヨーロッパは冬は気温はかなり下がるが、日本のように豪雪に見舞われることはない。したがって、北欧諸国を除けばリーグ戦が開催できる(イングランドのプレミアリーグは年末年始にも試合を行う)。そして、夏の暑さも日本のように厳しくはないので、夏でもリーグ戦を開催しようとすれば開催可能だ。
一方、中東諸国は夏場は気温が40度をはるかに超えるので、とうていサッカーができる環境ではない。だが、冬場は(昨年のワールドカップでも分かったように)サッカーをプレーするのに適した気象条件となる。だから、中東諸国では秋春制以外の選択はない。
ところが、温暖化が進んだ現在の日本は、冬場は豪雪のために、夏場は高温のために、サッカーをプレーするには適さない気候になってしまうのだ。
気象条件という面では、日本は「サッカーのリーグ戦を開催するには相応しくない国」なのである。
そうした事を考えると、日本では秋春制を採用しようと、春秋制のままでいこうと、夏と冬に2度の中断期間を設けるしかないのではないか。