■「みんな負けず嫌いなので」

――シリア戦の開催地がまだ決まっておらず、移動も含めマネージメントは。

 アジアの戦いは移動が非常に難しいですし、コンディション調整は非常に難しい中でやっていかなければいけないですけど、その中でも、与えられた現実、与えられた環境の中で、と現実の中で、 ベストを尽くして戦うということと、どんな条件の中でも、我々が勝っていくというところを、いろんな過酷な条件であったり、アクシデントがおそらくあると思いますので、その中で、そういうことも想定してアジア予選に挑みたいなと思います。

 あとは、前回のカタールワールドカップのアジア予選に向けても、ほんとに、会長をはじめJFAのみなさんが、最高のサポートをしてくださって、2次予選からチャーター機を使わせていただいたりとか、厳しい条件で戦う中でも、選手たちが少しでもいい状態で試合ができるようにという環境作りはしてくださるので、またサポートを受けながらよりいい状態で戦えると思っています。

 

――選手間の競争が激しくなっていることで、チームにもたらしている影響は

 そうですね、今回、というか、 カタールワールドカップは終わって、その時も競争は、もちろんカタールのワールドカップまでも競争はあったと思いますけど、 より2026年の北中米ワールドカップに向けてということで、3月から新チームでスタートした中で、選手を入れ替えながら、1試合目と、2試合目は大幅にメンバー変更し戦う中でも、試合の内容というか、結果もそうですし、伴っていたのは競争があったからだと思います。

 選手はお互いの力が分かってますし、みんな負けず嫌いなので、俺がやってやろうっていう気持ちでそれぞれの選手が自分の良さをアピールするっていうことを示すということと、かつチームのコンセプトの中でもある、みんながチームのために、仲間のために、走って戦うというところを、同時に表現してくれてる戦いができたのかなと思ってます。

 競争があるからこそ、今回の2試合もいい形で戦うことができ、結果的に2連勝ということがこの10月の活動でもできたかなと思います。

 まだまだ改善すべきところ、学んでいかなければいけないところはあるとは思いますが、招集した選手たちのポジション争いっていう、し烈な競争と、今回も選ばれてない選手たちにも、まだまだいい選手がいるということは選手たちもわかっていますので、 そこは常に自分が代表として戦いたいという思いを持って、その競争がいい意味で内容と結果に出てるかなと思います。

 選手たち個々にとっても、もちろん所属クラブで日々厳しい戦いをしてる中で成長できているとは思いますが、この代表に来て改めてまた日本人同士のレベルの高い、熾烈なポジション争いで、また刺激になって、成長してくれるのではないかなと思っています。

(日本蹴球合同会社/森雅史)

(その3へ続く)

(3)へ続く
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