J2の水戸ホーリーホックJ2第38節で敵地から勝点1を持ち帰った。この試合で決まった先制点が、試合から一晩立っても驚きの声を呼んでいる。
水戸は10月8日、現在のJ2で最も勢いに乗っているチームと対戦した。7連勝中のジェフユナイテッド千葉と激突したのだ。
しかも、舞台は千葉のホームスタジアムであるフクダ電子アリーナ。乗り込む水戸にとっては、困難極まりないゲームだった。
その雰囲気を吹き飛ばしたのが、MF鵜木郁哉による先制点だった。インスタグラム公式アカウントでその動画を公開したJリーグは、「ブレて落ちる無回転スーパーミドル」との一言を添えた。
Jリーグが公式エックス(旧ツイッター)に投稿した動画では、始まりは相手のミスだったことが分かる。千葉GK鈴木椋大のゴールキックが、千葉陣内にいる水戸DF後藤田亘輝へと渡ったのだ。
ただし、大事なのはチャンスをしっかりものにすることである。後藤田から縦パスを受けた鵜木は、ペナルティエリア手前で千葉の選手に四方を囲まれた。パスで逃げる方策はあったが、鵜木にその選択肢はなかった。自分で責任を持つとばかりにゴール右45度の位置から右足を振るうと、弾道はドライブシュートとなり、懸命に伸ばした千葉GK鈴木の手の先を越え、ファーサイドに突き刺さったのだ。