【川崎、パトゥム戦での戦い方(1)】DF大南拓磨が説く、「2つの臨機応変さ」と「攻撃の時間」……ACL初戦ではMVPに輝く最終ラインの要の画像
10月23日にBGスタジアムで練習に取り組む川崎フロンターレの大南拓磨 撮影:中地拓也

 10月24日、川崎フロンターレACL第3戦としてアウェイでパトゥム戦を迎える。日本時間で21時にキックオフするこの試合で何がカギになるのか。試合前日の選手に話を聞いた。

 現地時間でのキックオフ時間は19時。すでに暗くなっている時間だが、そんな状態でも逃れられないのが独特の暑さだ。湿度の高さによる不快感はかなり強く、それは、試合前日、前々日の同じ時間に取材していても同様に感じた。

 大南拓磨にその暑さについて尋ねると、「暑いな、湿気多いな」と率直な感想を述べたうえで、「特に気にしてないんですけど、やってみないと分かんないところもあります」と続けた。

「日本とは暑さが全然違うので、タイの人は慣れているのかもしれないですけど、こっちは慣れてないので、そこで何かアクシデントがあったりするかもしれない。そこは臨機応変に対応していきたい」
 動くほどに体にまとわりつくような暑さが、体力を奪う。その中で、システム変更やポジションチェンジが起きる可能性もあるだけに、大南は柔軟な姿勢の重要性を説く。

 その臨機応変さは、システムにおいても同じだ。川崎は今シーズン、従来の4-3-3だけでなく3バックも併用している。大南は、「そこは監督の判断によると思いますけど、どっちもできるし、みんなが対応できるようにはなっている」と自信を見せる。そして、「どっちもやれるっていうのは強みだと思うんで、そこは一つの戦術として持っておければいい」とも話す。

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