川崎DF登里享平がACLを前に、「勝ちグセという意味では、もう一回、そういう集団になれればいい」。橘田健人との連携にも手応えの画像
FC東京戦でプレーする川崎フロンターレの登里享平 撮影:中地拓也

 川崎フロンターレは9月15日に等々力で行われた多摩川クラシコに勝利。連続未勝利記録を6で止めた。川向こうのライバルを相手に得たこの勝利について登里享平は「勝つことが大事でした」と述べつつ、ACLを見据え勝ちグセを取り戻したいとしていた。

「ACLもそうですけど、しっかりと勝ちグセという意味では、もう一回、そういう集団になれればいいなと思います」

 その登里の一つのパスが試合を動かしている。54分のマルシーニョの決勝点の場面だ。橘田健人からのパスを左サイドで引き受けた登里がダイレクトで脇坂泰斗へ。脇坂はピッチ中央のいわゆるバイタルエリアに位置していた。古い常識では、自陣深いところからピッチ中央へのパスは厳禁。しかし登里はためらうことなくダイレクトで脇坂にパスを通した。この場面、登里は橘田健人とのやり取りを踏まえつつ説明してくれた。

「ケントには奪ったら付けろとは言ってるので」と述べる登里は、「(橘田が)しっかりと自分を使って展開するとか、そういうところは、思っていたところだった」のだと説明。さらに「今日に関しては、(橘田が)すぐに付けてくれたので。選択肢としては、イメージ通りでした」と振り返る。そして「ヤストとも目が合ってたので。その辺も共有ということで、良かったと思います」と述べていた。

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