■「持たれても主導権を握ってるような感覚を持てればいいですけど」
カタールW杯で、主に勝負をかけるジョーカーとして躍動した三笘薫も左サイドの主翼として、今回のドイツ戦ではスタメン起用が予想される。その三笘は「持たれても主導権を握ってるような感覚を持てればいいですけど、そういうところもメンタリティも大事かなと思っています」と語る。スタッツを見れば前回とあまり変わらなかったとしても、ボールを持たれて押し込まれるという感覚に選手がならないことも大事になってくる。
そして攻撃も一か八かではなく、自分たちが良い守備から良い攻撃に出る形で、できるだけ多くのチャンスを作る。その中でゴールが生まれたら理想的だろう。森保監督はカタールW杯で対戦した4カ国の中で、選手たちはドイツが一番強かったと口にしていたことを明かしたが、実際に伊東もそうした感覚を抱いたと言う。
そのドイツに二度目の勝利をあげれば世間的にも大きな話題になることは間違いないし、日本の評価も高まるはず。しかし、大一番と言っても親善試合であることに変わりはない。結果はもちろん”10に1つ、2つの勝ち”以上、できれば五分五分の手応えあるパフォーマンスを持って、ゲンクでのトルコ戦に挑んでいく流れを期待したい。
(取材・文/河治良幸)