8月の終わりに熊本県にとって大きなニュースとなった。天皇杯準々決勝が各地で行われ、J2ロアッソ熊本はJ1ヴィッセル神戸を撃破。ベスト4進出を決めたのだ。
多くのサッカー元日本代表を抱える神戸は、現在、J1リーグで2位。優勝争いを繰り広げる存在であり、ベスト8まで勝ち上がったとはいえ熊本にとって難敵であることに変わりはなかった。
それでも、ベスト4進出を目指して戦うチームを応援しようとえがお健康スタジアムには1万512人もの観客が訪れ、雨が降る中、必死の声援を送った。
チームもそれに応えた。後半15分に、平川怜が先制ゴールを決めたのだ。この1点がチームに勇気を与え、後半終了間際に失点してしまったものの、その後の延長前後半では失点を許すことがなかった。そして、試合の行方はPKで決することに。大迫勇也や武藤嘉紀もキッカーを務める神戸に対して、熊本はこれを4-3で制してみせた。大勢の観客の前で、ベスト4を決めたのだ。
その試合後、選手はサポーターが集まる観客席をバックに記念撮影を行った。真っ赤に染まる背景と、タオルマフラーを広げる選手たち。この写真は試合当日の午後10時26分に投稿されたのだが、一夜明けても反響は止まず多くのいいねがついている。