画像・写真:アルビレックス新潟、伊藤涼太郎が同点にするもFC東京ディエゴ・オリヴェイラが勝ち越しシュート! PHOTOギャラリー【明治安田J1リーグ 第10節 FC東京vsアルビレックス新潟 2023年4月29日 15:03キックオフ】 原壮史 J1 FC東京 アルビレックス新潟 Jリーグ 2023.04.30 GWがスタートしたこの日、味スタには新潟の約7000人もの大応援団を含む3万人超えの観衆が集まった。東京のゴール裏には食道がんで休養するチバユウスケ氏へのメッセージも掲出された。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 松木玖生と伊藤涼太郎のマッチアップが起こる場所が、どちらのチームの試合になっているのかを感じさせた。前半、松木は低い位置でのプレーに終始。新潟が高い位置でボールを動かし、スタイルを継続して4年目となるチームとして完成度の違いを見せつけつつあった。アルベル監督も「選手、スタッフの皆さんは素晴らしい仕事をしている」(アルベル監督)と継続によるプレーテンポの速さを称賛した。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 しかし先制点は東京に。圧倒的な新潟ペースだったものの、8分、カウンターから仲川輝人にネットを揺らされた。「良いだけに、ずっと続いている早い時間帯での失点をどう防ぐかをチームで共有している中で再び起きてしまい非常に残念」(松橋力蔵監督)という展開になってしまった新潟だが、12分に伊藤が直接フリーキックを決めて同点に。壁の大外を狙い、ニアを意識していたGKヤクブ・スウォビィクの逆を突いた。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 そのまま勝ち越しまで行きたかったものの、ディエゴ・オリヴェイラに個の力を見せつけられて再び追いかける立場に。後半は時間とともにチームの良さを出せなくなり敗れてしまった。「うちは気持ちより技術で打開するチームではあるが、ワンプレーに懸ける思いで差が出た」(伊藤)とチームはJ1で壁と向き合う時期を迎えているが、新潟のマエストロは「自信がつくまで練習する」と前を向いた。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 試合全体を通して、狭い範囲で両チームともに複数選手がプレーに関与する場面が多く見られた。試合後、松橋監督は「もっともっと狭い中でしっかり守られた中でも崩す」とその部分で更に上を目指すとした。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 「われわれのプレースタイルはサイドバックの選手に負担がかかる」(アルベル監督)という東京は、バングーナガンデ佳史扶がプレーできるようになったものの、試合終盤に中村帆高が負傷交代。「大きな怪我の可能性が高い」(アルベル監督)と長期離脱になってしまいそうだ。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 アルベル監督は新潟について「今のレベルまで成長した姿を見ることができ、本当に感動した」とコメント。「自信を持ってボールを持てている。それによって流動的に、人数をかけて攻撃的にプレーできる」という青赤の指揮官の言葉は、奇しくも伊藤が発した「自信がつくまで練習する」とリンクし、自信を持とうとすることがいかに大切なことであるかを感じさせた。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 「様々な感情が湧き上がってきた。今までの人生でこれほど苦しんだ試合はなかった。私はサッカー以上に人としてのつながりを大切にしている。その意味で、今日の試合は私にとって特別なものだった」というアルベル監督は、試合後には涙を拭いながら新潟サポーターのもとへ。この日は様々な再会があったが、それはただエモーショナルなだけではなく、新潟に強くなることを意識させることに繋がった。「スタイルを作り上げてくれた監督ですが、勝たないと意味がない、ということも口酸っぱく言われてきた。良いチームだったね、という言葉は特に何の意味をもなさない。このスタイルで勝つことに意味がある。今は苦しんでいるが、必ずこのスタイルで乗り越えたい」(堀米悠斗)ホームでの再会までに新潟は更に強くなり、その試合はアルベル監督にとってよりエモーショナルなものになるのだろう。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 試合後、新潟サポーターはJリーグの秋春制移行について降雪地帯の立場から意見を表明した。 FC東京vsアルビレックス新潟 (20230429)撮影/原壮史 関連記事 「惜しい!巻ききれんかったかぁ」久保建英が見せた「PA内でボール奪取→巻いてのコントロールシュート」映像が3万回再生! 直後のゴールを導いた酷似場面 写真の記事へ戻る