画像・写真:ドローに終わった静岡ダービー PHOTOギャラリー【明治安田J2リーグ 第5節 ジュビロ磐田vs清水エスパルス 2023年3月18日 14:04キックオフ】 原壮史 J2 清水エスパルス ジュビロ磐田 Jリーグ 2023.03.20 磐田の30周年記念事業の1つとして、この日はハンス・オフト氏が来場し、川口能活コーチや横内昭展監督との再会も実現した。試合前にはトークショーも行われ、その中で両チームにメッセージが送られた。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 第二次政権時に磐田の降格危機を救ったオフト氏は、今シーズンに必要なものは『忍耐力』だとした。それは選手やクラブだけではなく、試合を見ている人たちにも持ってもらいたいものだった。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 オフト氏は2008年に4カ月という限られた時間の中で残留を成し遂げた時のことを「そういう時はまず、何が間違っているのかを見つけなければならない」と振り返った。そして「選手たちにとてつもないプレッシャーがかかっていた」と続け「選手が伸び伸びとプレーできることが大切だ」とした。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 しかし、J2への降格から1年での昇格を期する両チームは、思うような結果を残せない中でプレッシャーが高まりつつある。14位と15位で迎えた、きっかけとなりえたはずのダービーが2-2の痛み分けに終わってしまうと、両ゴール裏からブーイングが飛んだ。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 権田修一、乾貴士、遠藤保仁、大津祐樹・・・両チームには苦しい時に頼りになる経験豊富な選手が多く在籍しているが、このような苦境には突然の救世主の出現を期待してしまうのが人間の性だ。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 磐田の後藤啓介は初先発の期待に即座に応え先制点を決めた。開幕戦で2ゴールを記録しサポーターの心を一気に掴んだ新たな力の躍動は、チームへのプレッシャーを一瞬で取り払ってみせる。この日は勝利を手にすることができなかったが、17歳の存在は上昇のために欠かすことのできないものになりつつある。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 清水は守備では権田修一が、攻撃ではチアゴ・サンタナがJ2では反則級の力を発揮しているが、磐田が後藤であるように、チームを取り巻く重たい空気を一変させるのは別の選手になるのだろう。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 西澤健太はその候補の1人だ。ジュニアユース出身で、プロでのキャリアは清水一筋。新時代のアイコン候補として期待される彼だが、昨年は負傷に苦しめられ13試合2ゴールという数字に終わった。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 チアゴ・サンタナが2-2となる同点ゴールを決め、ユニフォームを脱いでゴール裏に喜びに行くと、既に交代していた西澤がベンチから駆け寄り、絶対的エースをピッチへ戻した。2-2で終わってはいけないことを誰よりも理解していた彼は、期待がプレッシャー、そしてブーイングという形に変化してしまった時、その空気を一変させることができる選手だ。5試合を終えて共に勝ち点5。静岡を代表する2チームは、いかにして昇格へと突き進むことができるだろうか。 ジュビロ磐田vs清水エスパルス(20230318)撮影/原壮史 関連記事 「なんだそのトラップバケモンや」川崎から期限付き移籍のFW宮城天が決めた「ファーストタッチうますぎゴール」が絶賛! 圧巻のトラップに「バケモンや」「反則」「えろいな」の声 写真の記事へ戻る