画像・写真:リーグ戦「9戦負けなし」町田が川崎と激突、壮絶な撃ち合いに「終止符を打った」川崎エースと町田キャプテン、この日「一番の町田コール」に涙したのは【川崎フロンターレvsFC町田ゼルビア】激闘PHOTOギャラリー 原壮史 J1 川崎フロンターレ FC町田ゼルビア Jリーグ 2025.09.02 リーグ戦9戦負けなしで一気に優勝争いに加わり、水曜日に行われた天皇杯の準々決勝では鹿島に3-0で完勝してみせた好調・町田。しかし、この日はGKの谷晃生、CBの菊池流帆と岡村大八と、守備の中心選手が3人も不在となってしまった。試合は前半から撃ち合いに。マルシーニョをベンチスタートとし、佐々木旭が前に出ない形で左サイドを通常よりも守備寄りに設定した川崎は、右サイドで攻撃力を発揮。一方の町田は相馬勇紀が左サイドで猛威を振るい、同一サイドでの攻撃力のぶつかり合いとなった。そんな中、先にネットを揺らしたのは川崎。20分に伊藤達哉(写真)がゴールを奪った。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) しかし、町田もすぐにスコアを動かす。28分に相馬のクロスをナ・サンホが押し込んで同点とすると、36分には下田北斗(写真)が直接FKを決め、一気に逆転してみせた。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) 追いかける状況となった川崎は、中盤からの浮き球を効果的に使って反撃。岡村と菊池を欠いた町田の最終ラインにエリソン(写真)の個の強さをぶつける。前半アディショナルタイムには狙い通りの形でエリソンがフリーとなり、同点ゴールを奪った。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) 2-2で後半が始まると、川崎は満を持してマルシーニョを投入。前半同様に河原創と山本悠樹が中央からミドルレンジのパスを供給して攻撃のペースを握ると、エリソンとマルシーニョが昌子源に対して積極的に仕掛ける形でゴールに迫る。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) 65分には宮城天(写真)がゴールを決めて、勝ち越しに成功。ゴール後には“天”まで届きそうな大ジャンプで喜びを表した。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) ところが、町田がまたしてもすぐに追いつく。相馬がクロスを入れると、飛び込んだのは藤尾翔太。クロスがそのまま吸い込まれたかのようなゴールだったが、かすかに触れており、藤尾の得点となった。ボールの行方を見届ける藤尾の顔には驚きが…入った本人が一番、信じられなかった⁉(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) またも同点となったが、試合の行方を左右することになったのは前半から再三繰り返されてきたエリソンと昌子の戦いだった。78分、自陣で反転したエリソンが昌子を振り切りながらアタッキングサードまでボールを運び、内側を向く。再び昌子との競り合いとなったが、それを制してゴール正面へ。町田の守備陣が懸命に戻ったが、ボールは山本、脇坂と渡り、最後はPA内のエリソンのもとへ。背番号9のこの日2ゴール目で川崎が勝ち越した。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) 後半アディショナルタイムは10分という長い表示に。町田はパワープレーで同点を目指すが、川崎は受け続けて逃げ切るのではなく、マルシーニョ(写真)の個を生かしてとどめを刺しに行く。90+10分、マルシーニョが左サイドから個でゴールに迫ると、流れたルーズボールを脇坂がしっかりと追いかけて懸命に折り返す。すると、ボールはゴール前のマルシーニョに渡り、これで5-3となって勝負あり。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) 試合後、サポーターがこの日最大の町田コールでチームを迎えると、昌子は目元を覆った。あふれる涙を隠したのだろうか。ACLが始まり、町田はリーグ終盤戦に天皇杯とACLEが加わった3大会をこなすことになる。日程や離脱者による個々への負担増をチーム力で乗り越え、悲願のタイトル獲得を実現できるだろうか。(20250831)撮影/原壮史(Sony α1使用) 写真の記事へ戻る