プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは、新シーズンの第3ユニフォームを発表した。歴史に敬意を払いつつ大胆にアレンジしたデザインで、一気に話題となっている。
マンチェスター・ユナイテッドは、チーム再建に取り組んでいる。2022-23シーズンのプレミアリーグでは、前シーズンの6位から3位へと浮上。リーグカップも制して6シーズンぶりのタイトルを手にしていた。
移籍市場では、イタリア・セリエAのアタランタからのデンマーク代表FWラスムス・ホイルンド獲得に750万ポンド(約136億円)を支払ったと報じられるなど、補強が進められている。他にもイングランド代表MFメイソン・マウントをチェルシーから、昨季UEFAチャンピオンズリーグ準優勝のインテルからはGKアンドレ・オナナを獲得している。
その他にも準備が進む。新シーズンに臨む「戦闘服」である。
これまでに、ホーム用のファーストユニフォームとアウェイで着用するセカンドユニフォームを発表してきた。ホーム用は伝統に則ったデザインだが、セカンドユニフォームは緑をベースとした白いストライプ柄など、大胆さを披露してきた。
そして今回、サードユニフォームが発表された。このデザインもまた、クラブの豊かな歴史からインスピレーションを得ている。
「クラウド・ホワイト」と呼ばれる落ち着いた白をベースに、襟などには赤を採用。使われているのは、この2色だけだ。
だが、シンプルなデザインの中に、強烈なインパクトがある。クラブのエンブレムが配置されることが多い左胸部分には、「赤い悪魔」だけがプリントされているのだ。
マンUは1908-09シーズンに、初めてFAカップを制した。その歴史に触発されてのデザインだという。
多くを語らず、奇をてらうことなく、クラブの異名である「レッドデビル」のごとく戦う。ただクラブの歴史をリスペクトしてタイトルを目指すという意気込みが、このユニフォームには込められている。