【毎日レポート! 川崎フロンターレ沖縄合宿】名願斗哉と松永根悠仁が合宿で感じた「プロの強度」。家長昭博の練習後の姿にもルーキーとの違いがの画像
名願斗哉 撮影:江藤高志

 川崎フロンターレは2月1日に予定していた二次合宿9日目の午前・午後の練習をオフにした。前日には名古屋との練習試合が行われており、選手にとっては疲労回復のためのいい時間になりそう。

 45分3本の試合形式を4−1で勝利した川崎にあって、見るものを驚かせた選手の一人が名願斗哉だった。特に目立っていたのが突破できるドリブルで、相手選手を2枚剥がしてチャンスメイクするなど川崎の攻撃のアクセントになっていた。その名願は、プロを相手に状況判断してドリブルを使い分けているとのこと。

「相手によってドリブルを変えたりとかできるんで。自分が抜き切れるなと思ったら、きれいにかわすし、多少タックル受けながらでも抜ける感じの相手だなと思ったら、強引にでも行ったりするというのは、自分の中では変えたりはしています」

 今後が楽しみな逸材ということが言える名願だが、スタミナはまだまだ高校生レベルにあるようだ。名古屋戦の質問が一段落したタイミングで聞いてみた。西原の練習場から宿舎まで走って帰ったことがあるのか。それまで硬い表情で受け答えしていた名願は笑顔を見せて「走ってないです」と口にして「走って帰る気力がないです」と苦笑い。

「練習で疲れて」と話していた。練習時間自体は1時間半ほどだが、これが連日午前と午後とで繰り返され、さらに居残りで技術などの練習を補強する。確かに体力的に厳しいのもうなずける。

 名願は、名古屋との練習試合でも疲れ果てたようで「今日もバテてしまって」と反省していた。ちなみに同じ高卒ルーキーの松長根悠仁も試合の負荷は高かったようで「ボールと関わるところと、守備のところもだんだんきつくなってきて、足も頭も、止まるところが多かったと思って。そこは改善していきたいです」と今後を見据えていた。高卒ルーキーにとって、プロの負荷は想像以上なのだろう。

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