2023年シーズン、Jリーグは改革へと動き出す。各クラブ、さらには日本サッカーの将来を大きく左右し得る変化がもたらされるのだ。だが、その明確な理由や是非については、まだ議論になっていない。Jリーグの進むべき道について、サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■来季からの大きな変更点
Jリーグが改革に動き出した。
一つは、来シーズンからJ1、J2、J3の3つのカテゴリーの各リーグのクラブ数をすべて20クラブとすることである。
そのため、2023シーズンのJ1リーグはこれまでと同じく18チームで争われるが、降格は最下位の1クラブだけで、J2リーグから3クラブが昇格することになる。
降格チームが1チームだけということで、今シーズンは降格圏から早く抜け出せるチームが多くなり、残留争いは少数のクラブに絞られることだろう。
一方で、J2リーグはこれまで通り2チームが自動昇格で大きな変わりはないが、3位から6位までの昇格プレーオフの勝者はこれまでのようにJ1リーグ16位チームとの対戦なしに昇格できるので、多少ではあるが門戸が大きくなる。