年が変わっても、サッカーにオフはない。ワールドカップの熱が冷めないままに新年に入り、年明け早々にはJリーグのチームが始動する。日本代表の多数を占める海外組の選手たちは、シーズン真っただ中だ。2人の大ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生もスイッチオンのまま、サッカーの来し方行く末を語り尽くす。
■U-20代表への期待
――2023年の注目のチームと個人もお聞きしたいのですが。
大住「チームとしては、世界大会を目指すU-20日本代表かな。2026年のフル代表のワールドカップにも直結する世代だから。やはり日本のサッカーは強くなっているんだなと思わせるような、ベスト4以上の記録を期待したいね」
後藤「フル代表もラウンド16で負けちゃうけど、直近の世界大会では年代別代表も皆、同じところで負けている。そこを何とかしてほしいわけだよ。今回の会場はインドネシアだから、アジアの日本にとっては準ホームと言えるし、頑張ってもらいたい」
大住「ヨーロッパのチームには大きなハンディだよね」
後藤「そうそう、東南アジアでの開催は日本に分がある。そういう意味も含めて、少なくともベスト8にはぜひ進出してほしい。ただ、その世界大会に出場するには、アジアカップでベスト4に入らないといけないから、準々決勝がPK戦になったりしたらクロアチア戦の比じゃないくらい重要になるね」
――期待したい中心選手はだれになりそうでしょうか。
後藤「チェイス・アンリといった選手はいるけれど、予選であるアジアカップに呼べるか分からないしなあ」