アルゼンチン代表リオネル・メッシが、子どもの頃の秘蔵映像と感動のメッセージをSNSにアップした。ファンからは感動の声が寄せられ、1900万もの「いいね!」が寄せられている。
アルゼンチン代表は、カタールワールドカップで36年ぶりに世界の頂点に輝いた。その中心にいたのが、メッシであることに異論はないだろう。
幼少期から天才ぶりを発揮し、年代別のアルゼンチン代表にも名を連ね続けてきた。フル代表としてプレーするようになっても水色のユニフォームへの情熱は高まるばかり。クラブでは多くの栄光に浴してきたが、世界一の称号にはなかなか手が届かなかった。
メッシはインスタグラムの公式アカウントで、「グランドリから、カタールでのワールドカップまで、約30年が過ぎた。この約30年間、ボールが僕にたくさんの喜びと少しの悲しみを与えてくれた」と、綴った。
一緒に投稿された動画では、子どもの頃のメッシが「クラブでサッカーをする。近所のクラブでプレーを始めるよ」と話すシーンからスタートする。最初のクラブ、グランドリのものであろう赤いユニフォームを着て、小さなメッシがドリブルをする。相手のスライディングタックルもかわし、左足でシュートを放つ様子は、現在の姿に重なる。
夢を尋ねられた小さなメッシは、断言する。「アルゼンチン代表でプレーすること」。大きくなり、代表チームのユニフォームを着た姿へと、動画は進んでいく。
うなだれる姿もあった。だが、ひげもたくわえてたくましさも増したメッシは、背番号も10に変えて今大会もゴールを決め続けた。
メッシは綴る。
「いつも世界王者になることを夢見て、実現しないかもしれないと思いつつも、挑戦することをやめなかった」
メッシは自分のことだけを語らない。2014年のブラジル大会など、あと一歩で世界タイトルを逃した仲間など、過去の代表選手たちの努力を称える。さらに「ディエゴも天国から僕らを勇気づけてくれた」と、マラドーナの名前も挙げた。
辛い時期も振り返りつつ、メッシはこう言い切った。
「たくさんの失敗が、この旅路と学びの一部なんだ。落胆なくして、成功をつかむことは不可能なんだ」
「心から感謝申し上げます。行こうぜ、アルゼンチン!」
動画は、ついに黄金杯を手にした自身、そして歓喜の波で埋まったブエノスアイレスの様子で締めくくられている。