■カツは全部で４種類
ただし、カタールでは豚肉が食べられないためとんかつ以外の４種類から選ぶことになる。「チキンカツ」「フィッシュカツ」「ビーフカツ」「ベジ豆腐カツ」だ。今回注文したのは、チキンカツ。
値段はいずれも７４ＱＡＬ。１円３７円で計算すると２７３８円。日本であればチキンカツとしてはかなり割高だが、カタールの物価を考えれば異常な高さとは言い切れない。
まずはカツよりも先に、胡麻とすり鉢をソースが出てくる。日本のとんかつ店よろしく、自分で胡麻を摺ってそこにソースを入れる本格派だ。
そうしてソースを作っているうちに、料理が運ばれてくる。チキンカツは日本のとんかつのように、キャベツとともに盛り付けされている。同じ皿に添えられたたくあんが彩りのアクセントになっている。
一緒にご飯とみそ汁もついてきた……と思われたが、初見でみそ汁と思ったものはなんとカレーだ。気になってさっそく口に運ぶと、それは、少しスパイシーな日本の“お母さんカレー”。これだけで遠く離れたジャパンを思い出し、カレーが五臓六腑に染みわたっていく。
肝心のカツはというと、カリカリの衣はまさに日本のそれ。チキンの柔らかさうジューシーさは日本に及ばないものの、全体としては日本で食べてもおかしくない味だ。
お米はさすがに日本と同じとはいかず、残してしまう日本人も多いかもしれないが、トータルで見れば、海外のショッピングモールに入っているとは思えぬ日本クオリティだ。
