■勝つ確率は3分の1
――そこまで0-0で進めたいですね。
後藤「0-0で試合が進むというのは、いい加減ではなく、根拠があって言っていることですから。去年は現在のフル代表の主力の一部が出場してきた東京オリンピックの準決勝で対戦して、延長後半まで0-0で進められた。十分に同じ展開になる可能性はあるわけですよ。スペインがボールを持って攻めていてもなかなか点が入らず、そこで一発何かが起こるかどうかという試合になるんじゃないかな。それに、コスタリカ戦では7点取ったけれど、最近のスペインはずっと得点力不足だった。UEFAネーションズリーグでも、ずっとボールを持って攻めているけど、点が取れないという試合が多かった」
――勝つパーセンテージは、どのくらいだとみますか。
後藤「期待感を込めて、3分の1くらいかな」
――日本がスペインとドイツと10回試合をして何回勝てるか考えた場合、勝率が高くなる相手はどちらかでしょうか。
後藤「ドイツの方が高いだろうと思っていました。今はドイツの調子が非常に悪いから。大会前からずっと、ドイツには勝てそうだけど、スペイン相手には難しいよ、と言ってきたでしょ」
大住「スペインの方がやりやすそうな面はあるけど、どうかなあ」
後藤「ただ、コスタリカ戦の後にスペインとドイツの試合を観戦したんだけど、スペインもチーム状態はよくなさそうだった。得点力不足に加えて、セルヒオ・ブスケツも含めて守備陣にもミスが目立った。ドイツがそれほどプレスをかけていたわけでもないのに」