■「プラ幣」のその後
このオーストラリアの「プラ幣」も、ワールドユースの入場券よりもさらに紙に近い手触りですが、やはり、一部に透明のまま残された部分があって、そこはツルツルとした触感なので、これがプラスティック製だということを実感できます(10ドル紙幣の左下、白でオーストラリアの平原で地下から水を汲むための風車が描かれている部分です)。
そして、その後、オーストラリアではすべての紙幣がプラスティック化され、「プラ幣」はシンガポールなどいくつもの国でも発行されましたが、思ったほど普及はしませんでした。製造コストが高かったようです。
そして、最近になると現金による決済より電子マネーの方が多く使われるようになってきました。日本は、まだ電子決済の普及度は低く、今でもガマ口を開けて小銭を探している人を多く見かけますが、僕も最近は現金を使う機会はめっきり減りました。
いずれ、現金というのは日常生活から姿を消してしまうのかもしれません。つまり、「紙幣」も「プラ幣」も、紙の入場券と同様に絶滅してしまうのかもしれません。