「相馬勇紀は“役立つ”ドリブルをするようになった」「西村拓真の影響力は貴重」【ワールドカップへと続くサッカーE-1選手権「9年ぶりの優勝」の激論】(3)の画像
存在感を示した日本代表・相馬勇紀 撮影:中地拓也

 EAFF E-1選手権に出場していたサッカー日本代表は、7月27日に愛知・豊田スタジアムで行われた最終戦で韓国代表に3-0で快勝し、2013年大会以来2度目の優勝を飾った。ワールドカップイヤーにおける9年ぶりのタイトル獲得は、何を意味するのか。ベテランジャーナリスト、大住良之と後藤健生が激論を交わした。

W杯へ食い込む選手は?

――今回出場したJリーグの選手たちは、ワールドカップを意識していたでしょうか。

後藤「どうだろうね、これからメンバーに入ることが相当に厳しいというのは、彼らも分かっているでしょ」

大住「Jリーグで所属するチームが勝つという普段の目標以外に、自分のすごくやりがいのある目標があるわけだから。まず9月の2試合のメンバーに選ばれて、それに入ればワールドカップ行きも十分可能性はある」

後藤「だけど、この間のキリンカップで選ばれた26人がいるし、その時に酒井宏樹とかケガなどで選ばれなかった何人かがいるわけじゃない。だから、その中に食い込むというのは、ものすごく難しいことだよね」

大住「酒井や冨安健洋がメンバーに戻ったら、また外れる選手もいるだろうし。1、2枠かもしれないけど、可能性はあると思うんだよね。それ自体がJリーグにとって、とてもポジティブな話だし、これから面白いと思うよ」

後藤「Jリーグの選手にとって、E-1選手権はすごく励みになる大会になったよね」

  1. 1
  2. 2
  3. 3