後藤健生の「蹴球放浪記」第120回「バーゼルとウィーンを3往復」の巻(1)「鹿嶋ー豊田」間の往復もきついけど…の画像
EURO2008のADカード 提供/後藤健生

 サッカー取材に移動はつきものだ。蹴球放浪家・後藤健生は現在、茨城と愛知の試合会場を往復している。大変そうに思えるが、上には上があるもの。2008年の2国間の往復に比べれば…。

■茨城と愛知の間を往復

「EAFF E-1選手権」が開かれています。

 かつては「東アジア選手権」、「EAFF東アジアカップ」などとも呼ばれていましたが、2017年の第7回大会から「E-1選手権」という名称になりました。

 不思議な名前の大会です。

 僕は、初めてこの大会名を聞いたとき、「いずれは2部に当たる『E-2選手権』もはじまるのかなぁ? グアムあたりで『E-2』が開かれたら行ってみたいなぁ」と思っていたのですが、どうやらそうでもないみたいです。

 さて、今年の第9回大会は中国で開催される予定だったのですが、新型コロナウイルスの感染が再拡大し、中国政府が「ゼロコロナ」政策の変更を拒み続けたため中国開催が不可能となって、急遽、日本で開かれることになりました。

 日本開催になったので海外渡航の必要がなくなり、「旅費もかからずに助かった」と思っていたのですが、開催地が茨城県の鹿嶋市と愛知県の豊田市にきまったので移動がやっかいな大会となりました。それも、「鹿嶋-豊田-豊田-鹿嶋……」という順序で試合があるのなら、その間は豊田近辺に滞在してもいいのですが、両会場交互に試合があるので、いちいち移動しなければなりません。

「女子の試合は見なくてもいい」のなら楽ですが、この大会は実力差が大きい男子の試合よりも力の拮抗した女子の試合の方が見どころがあるくらいですから、やはり女子の試合も見たいのです。

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