「大迫勇也がコンディション不良なら武藤嘉紀を試したい」「先も見据えて見極めを進めるチャンス」【「東アジア最強国決定戦」E-1選手権と「サッカー日本代表の未来」の激論】(1)の画像
好調な武藤の招集も面白そうだ 写真:原壮史

 7月19~26日にEAFF E-1選手権が開催される。香港、中国、韓国が出場するこの大会に臨む日本代表メンバーは、13日に発表される予定だ。FIFA国際マッチデーではない今大会は、海外組を呼ぶことができないなど難しさもある。11月のカタール・ワールドカップ、さらにその先へとつなげるために、いかにこの大会を戦うべきか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り合った。

■どんなメンバーで臨むべきか

――このE-1選手権は、扱い方が難しいところです。

大住「去年から続いたワールドカップのアジア最終予選では、ヨーロッパ組を中心としたほぼ固定されたメンバーで戦ってきたけど、ワールドカップ本大会の登録メンバーが26人に増えたこともあり、Jリーグの選手が入る可能性も広がったと思う。先を見据えて若い選手を選ぶのかは分からないけど、見極めを進める良いチャンスだと思う」

後藤「でも、本大会メンバーの残りの枠はほとんどないでしょ」

大住「ケガもあるし、コンディション不良の選手が出るかもしれないよ」

後藤「そうは言っても、これから新たに本大会のメンバーに入るというのは、よほどのことがないと難しいと思うな。それよりも、今回は若い選手を中心にした方がいいと僕は思う。次のオリンピックを目指すU-21代表は、コロナ禍でU-20ワールドカップがなくなっちゃって、国際経験が少ないままになっている。

 さらには、今年の秋に予定されていた杭州(中国)のアジア大会も延期になっちゃった。だから、彼らに経験を積ませるのをメインの目的にして、オーバーエイジとしていろいろな選手を呼んだらいい。あと、U-19代表でも、4年後にはもしかしたら、という選手を呼ぶのが、長い目で見たら一番いいんじゃないのかな」

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