プレミアリーグのリバプールとリーグアンのＡＳモナコが現地時間６月２８日、日本代表ＭＦ南野拓実がモナコへ完全移籍することを発表した。それに際し、リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督からは惜別のメッセージが送られた――。
■モナコ移籍が決定
南野はオーストリア１部のレッドブル・ザルツブルクから２０２０年１月にリバプールへ完全移籍。翌年２月にはサウサンプトンへレンタル移籍となったが、２１／２２シーズンにリバプールへ復帰。だが今季は、リーグ戦でのスタメン出場はわずかに「１」。サディオ・マネやモハメド・サラーといった世界的名手はもちろんのこと、南野よりも後に加入となったディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスにも出場機会を譲る結果となり、出場時間が限られていた。
今季は公式戦２２試合に出場して１０得点を記録した南野は、ＦＡカップでは４試合３得点、ＥＦＬカップでは５試合４得点を記録してリバプールの国内２冠に貢献。マンチェスター・シティにリーグ優勝を許してしまったリバプールだけに、タイトルをもたらした功績は大きい。特に、ＥＦＬカップ準々決勝レスター・シティ戦でチームを救った１ゴール１アシストは、日本やレッズ（リバプールの愛称）ファンの記憶に鮮烈に刻まれたはずだ。
今季終了後の退団が確実視されていた南野には、リーズ・ユナイテッドやインテル、フラムやサウサンプトン、ウォルバーハンプトンなど複数クラブが興味を示していた。さまざまな憶測が伝えられる中、今季リーグアンで３位に入り、来季はＵＥＦＡチャンピオンズリーグ（ＣＬ）予選から参戦するモナコが南野のハートを射止めた。南野とモナコの契約は２０２６年までの４年間となっている。
