後藤健生の「蹴球放浪記」第103回「初めてもらったイエローカード」の巻(1)日本代表が準優勝したナイジェリアの地へ行くためにの画像
1972年の最初のイエローカード。医師のサインとともに桜のマークの検疫所の印が捺してある 提供/後藤健生

 世界中で取材をするのに必要なのは、許可証だけではない。国によっては、予防接種が必要なこともある。蹴球放浪家・後藤健生は半世紀前から世界を駆け巡り、そのために必要な措置も経験してきた。やはり、世界は広いのだ。

■すっかりおなじみになったワクチン

 新型コロナウイルスによるパンデミックが始まって2年以上が経過。収束するのかと思えば、また新しい変異株が出現する……。そんな繰り返しになっています。最近大流行したのが「オミクロン」株。現代ギリシャ文字には24字ありますが、「オミクロン」は15番目。いずれは文字が足りなくなってしまいそうです。「オメガ」の次はどうするのか、最近、僕はそんな心配をしています。

 一方で、流行が始まってから約1年でワクチンが開発できたというのはすごい成果でした。しかも、「メッセンジャーRNAワクチン」というまったく新しい技術を使ったものです。もし、ワクチン開発が遅れていたらどうなっていたのだろうか……。考えるだけでも恐ろしいことです。そして、せっかく完成したワクチンという武器は有効に使っていきたいものです。

 新型コロナウイルス以外でも、これまで僕たちはさまざまなワクチンを利用してきました。結核予防のBCGは今は赤ちゃんの時に接種されるみたいですが、20世紀半ばに生まれた僕たちの世代は、小学校、中学校で集団接種を経験しています。

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