J1リーグ第1節 京都サンガF.C.―浦和レッズ
2月19日(土)|14:00 サンガスタジアム
「剛」と「柔」の対戦。京都サンガF.C.と、浦和レッズの対戦は、そんな印象だ。
京都と言えば、チョウ・キジェ監督が湘南ベルマーレで体現したように、ハイプレスによるボール奪取からの迫力ある攻撃の浸透が進む。自ら「フルスロットル」「ヘビーメタル」と呼んだ、ユルゲン・クロップ監督が率いた当時のドルトムントイメージが漂う。
浦和レッズは、何ともつかみにくい。ひたすら自分たちのプレーを押し出すのではなく、メリハリの効いたプレーをチーム全員で体現する。メンバー構成も含めて、いろいろな顔を持つのが、浦和の色なのだ。
それぞれのスタイルがある。だからこそ、その激突に興味は尽きない。
■京都サンガF.C.
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L△0-0 金沢(H)
L△0-0 千葉(A)
L△0-0 岡山(A)
L○3-1 秋田(H)
L●0-1 磐田(A)
【通算対戦成績】
H 12試合・3勝3分 6敗
A 12試合・3勝2分 7敗
計 24試合・6勝5分13敗
【直近対戦成績】
2021年 8月18日 天杯第16節 ●0-1(H)
2010年11月14日 J1第30節 ●0-2(A)
2010年 7月28日 J1第15節 ●0-4(H)
2009年11月28日 J1第33節 ○1-0(H)
2009年 4月18日 J1第 6節 ●0-1(A)
【今節のみどころ】
久々にJ2を突破したサッカーに、どんな上乗せをするのか。湘南ベルマーレを率いていた当時、自身初昇格に導いたJ1の舞台で1年でのJ2リターンを喫したチョウ・キジェ監督にとっても、自らの上乗せを示す絶好の機会である。
4-3-3のフォーメーションからの攻守にアグレッシブな姿勢に、ブレはないだろう。その果敢な姿勢を後方から支えるのが、新加入のGK上福元直人とDFアピアタウィア久か。経験の豊富なGKは、フィールドプレーヤーの背中を安心感で押すものだ。アピアタウィアは、チョウ・キジェ監督が流経大コーチ時代に指導した選手。特徴がよく分かった上での獲得で、計算は立つ。
中盤では川﨑颯太らアカデミー育ちの選手たちが、初のJ1に胸を高鳴らせる。古都のクラブの新時代を切り拓くのだ。
チョウ・キジェ監督には、結果以上に求めるものがある。チャレンジする姿勢。それを打ち出すことが、今季の展望を切り開く。