【ブンデス分析】かつての「古都のネイマール」奥川雅也は「ドリブル0回」!身に着けた「新たなる武器」【フランクフルト対ビーレフェルト「日本人対決」を制したのは誰か】(2)の画像
アルミニア・ビーレフェルトの奥川雅也 写真:picture alliance/アフロ

ブンデスリーガ アイントラハト・フランクフルトvsアルミニア・ビーレフェルト 2022年1月21日(日本時間28:30キックオフ)】

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 奥川は27分の追加点の場面でもニアでボールをスルー。

 右サイドからヴィマーがラボーナで上げたクロスは、奥川の背後に走り込んだシェプフが胸に当ててゴールに吸い込ませた。

 先制の場面では右に開いたシェプフから最後はヴィマーという流れだったが、この場面では右のヴィマーから最後はシェプフ。

 ビーレフェルトの2列目は、フランクフルトの守備をどう崩すかという共通認識のもと流動的に攻めることができていた。

 京都時代に“古都のネイマール”と呼ばれたようにドリブルが特長である奥川だが、この試合ではドリブルは0回。ゴールシーンに代表されるデコイとしての動きや、ワンタッチでの細かい繋ぎなど、チームの連動に欠かせない選手として成長している姿を見せた。

 ビーレフェルトにいいようにやられてしまったフランクフルトのオリバー・グラスナー監督は、ハーフタイムに長谷部を投入。

 長谷部は、守備はもちろん、縦パスを入れて攻撃も改善させてみせるという流石の存在感を発揮したが、試合はそのままのスコアで決着となった。

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