■「ベンゼマ・ゾーン」誕生!?過去にも似たゴールを決めていた
まずは先日のUEFAネーションズリーグ2020-21決勝・スペイン代表戦での得点だ。キリアン・ムバッペからパスを受けた34歳はボックス左に侵入すると、ゴール方向に持ち替えて右足一閃。今回のビルバオ戦と同じようにゴール右へと突き刺し、フランス代表を鼓舞激励する同点弾を沈めた。なお、こちらは大会の最優秀ゴールに選出されている。
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さらに遡ると、2014-15シーズンのラ・リーガ第21節レアル・ソシエダ戦でも今回とかなり相似した得点を決めている。敵陣左サイドで持ったベンゼマは、イスコに預けておいてペナルティエリア左角へと移動。そしてイスコからのリターンパスをもらうと、これをワンタッチでシュート。威力とコースともに完璧で、GKにとっては地獄のようなシュートであった。
以上のゴールを考えると、ベンゼマはペナルティエリア左角からのシュートを得意としていることが見てとれる。左斜め45度からのゴールを得意としていた元イタリア代表FWデル・ピエロの「デルピエロ・ゾーン」のように、この得点の形が「ベンゼマ・ゾーン」と呼ばれる日も、そう遠くはないのかもしれない。