■鎌田が決勝ゴール

 このシーソゲームに終止符を打ったのが鎌田だった。ボルシアMGの同点ゴールから1分後の55分、センターサークル内で浮き球のパスを受けた鎌田が胸トラップからボレ・モーリーへパス。華麗なワンツーで抜け出した鎌田はゴール前までドリブル。最後はペナルティエリア左から左足でシュート。これがゴールに決まり、フランクフルトが逆転に成功した。

 鎌田にとってこれが今季ブンデスリーガ初ゴール。今季不調だった日本代表MFがようやくリーグ戦でもゴールを決めた。

 ボレ・モーリーのスルーパスはもちろんすごいが、鎌田は難しい浮き球のパスをいとも簡単に胸トラップ。さらにパスを出した後、すぐに走り出すと華麗なワンツーを披露。そのままドリブルで相手陣内へ侵入。

 このゴールのスゴさはペナルティエリア手前にあった。後ろからジョゼフ・スカリーが鎌田を追いかけてきたが、鎌田はすかさずスカリーのコースへドリブルで入る。これにより、スカリーは鎌田に対してなす術なし。鎌田は一瞬の判断でシュートの時間を作り、最後は冷静にゴールへ流し込んだ。

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