【地域CL考察】「監督・小倉隆史」率いるチームが出場できた複雑な理由【将来的Jリーグ入りへの「第一関門」の魅力と問題点】(3)の画像
Jリーグ入りを目指すクラブにとって、地域CLは最初の関門となる 写真:中地拓也

 日本各地に、将来的なJリーグ入りを目指すクラブは多い。Jリーグの後押しで裾野は広がっているが、問題点もある将来的なJリーグ入りの「第一関門」と言える大会を、サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。

■2位に滑り込んだ伊勢志摩

 決勝ラウンドの最終日の2試合目は、勝点4のFC.ISEーSHIMA(三重県、以下「伊勢志摩」)と勝点3のおこしやす京都の顔合わせ。1試合目でクリアソン新宿の優勝はすでに決まってしまっていたが、2試合目は勝った方が2位。引き分けの場合は伊勢志摩が2位という“直接対決”だった。

 そして、「勝たなければいけない」立場の京都が、両サイドからのクロスを使って90分を通じて攻め続ける展開となり、シュート数も11本対3本と大きく上回ったものの、シュートが枠をとらえる回数が少なく、結局スコアレスドローに終わり、90分をほぼ11人で(メンバー交代は90分の1人のみ)守り切った伊勢志摩の2位が確定。伊勢志摩はJFLの16位のチーム(未定)との入替戦を戦うことになった。

 伊勢志摩は、C新宿との試合でもスコアレスドローに持ち込んでおり、3試合を通じて得点はFC徳島戦の1ゴールのみ。割り切って戦ったことで2位に滑り込んだ形だ。

◇最終順位
      勝 分 敗 得失点 勝点
 C新宿  2 1 0  +2  7
 伊勢志摩 1 2 0  +1  5
 お京都  1 1 1  +1  4
 FC徳島 0 0 3  -4  0

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