■再建方法の路線変更のきっかけになる大敗?
選手任せの戦い方が目立つのは、勝つためにプレーする、ということを植え付ける過程だからなのだろうか?
もしそうだとしたら、守り抜くというクラブの十八番を達成できずに4失点を喫したチームは相当な重症、ということになる。
メンタリティーを再獲得するために、勝っていた時のスタイルに戻す。アッレグリ監督が行っているのはそういうことだ。しかし、この日の対戦相手に目を向ければ、トゥヘル監督は、まず極端なパスサッカーに振り切ったところから調整を加えていく、というやり方でシーズン途中に素早くチームを作り上げて欧州王者になってみせた。そうやって戦術の力によって新たな勝利の味をチームに覚えさせることも可能なのだ。
できれば時間をかけてかつての習慣を取り戻したいアッレグリ監督だが、中堅クラブではなくイタリアを代表するクラブである以上、あまり長い時間は与えられない。どこかで戦術で促進する必要が出てくる。試合後「目標(グループリーグ突破)は達成していた」と語った指揮官だが、再建方法の路線変更のきっかけになる大敗となったかもしれない。
■試合結果
チェルシー 4-0 ユベントス
■得点
25分 トレボ・チャロバー(チェルシー)
55分 リース・ジェームズ(チェルシー)
58分 カラム・ハドソン=オドイ(チェルシー)
90+5分 ティモ・ヴェルナー(チェルシー)