「アウェイ・ゴールを与えないこと」
ホーム・アンド・アウェイの第1戦をホームで戦う監督がよく口にする言葉だ。
たとえ、3-1で勝ったとしても、与えた1点が2戦目で大きな意味を持って来ることがよくあるからだ。
ルヴァンカップ準決勝第1戦。浦和vsC大阪。埼玉スタジアム。ウォームアップ中に雨が降った が、キックオフ前には止み、涼しい風が吹いていた。
浦和は12分、山中のクロスの合わせたキャスパー・ユンカーのゴールで先制した。
後半はC大阪が攻め込んだ。加藤陸次樹のヘッド、山田寛人の左足の連続シュートはいずれもバーを当たってしまう。浦和にとっては危ないシーンが目立った。
だが、66分には坂元達裕のクロスから山田にアウェイ・ゴールを入れられてしまう。その後も、加藤のシュートがバーの内側を叩き真下に落ちるような場面もあった。
最後になって、浦和は攻めたがそこまで。
どちらにも強さが感じられないまま、互いに疲労しての1-1の引き分けの印象が残った。
この日、不用意なファウルでイエローカードをもらってしまった乾貴士は累積で次戦に出場できない。
山田は「チャンスを全部決めていれば、楽な試合をすることができましたが、引き分けで2戦目を迎えられるのはよかった」と語った。
日曜日の試合は環境が変わって大阪で昼間だ。
セオリー通りならC大阪だが、その通りにならないのもサッカーだ。
「状況は準々決勝の川崎戦に似ているので、2戦目でしっかり勝ちたい」
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は自信を見せる。