B・フェルナンデスの「マンU3点目」超豪快弾の裏にあったC・ロナウドの動き【マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウド復活】(2)の画像
ニューカッスル戦で2ゴールを挙げたクリスティアーノ・ロナウド  写真:ロイター/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッドvsニューカッスル 2021年9月11日(日本時間23:00キックオフ)】

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 クリスティアーノ・ロナウド個人の凄さは2得点の内容が示しているが、チーム内での役割は3点目がわかりやすい。

 4-2-3-1のワントップで起用されたロナウドは序盤、ポール・ポグバとコミュニケーションを多く取りながらプレーするものの、ブルーノ・フェルナンデスとの縦関係はなかなか上手くいかなかった。

 フェルナンデスが前に出る時に使いたいスペースとロナウドが下がっていく動きで使う場所が重なってしまっていた。

 その問題はあったが、ロナウドが動くとニューカッスルの守備陣の意識がそこに強く向けられることがハッキリわかってくると、徐々にユナイテッドの前線の動きは整理された。

 ロナウドが動くことで生まれるスペースを両サイドのジェイドン・サンチョとメイソン・グリーンウッドが使う。これ自体はワントップの戦い方としてオーソドックスなものではあるが、ロナウドという強烈な存在にディフェンダーが引きつけられることで、ありふれたやり方が効果抜群なものになった。

 そのやり方で十分だということがわかると、ポルトガルコンビの問題も解消された。フェルナンデスがロナウドよりも前に飛び出していこうとするだけでなく、サポートし合う場面が出てくるようになり、問題が解消したことを明示するような3点目が生まれた。

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