「負けるべくして負けた」【日本ーオマーン】戦「雨中の衝撃」 原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」の画像
オマーン戦での日本代表久保建英、吉田麻也、森保一監督、大迫勇也 撮影:原悦生(SONY α9Ⅱ使用)
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 完敗だった。

 降り続いた雨でピッチにはかなり水が溜まっていたが、それはお互いさまだ。

 日本にチャンスがなかったわけではないが、オマーンの速いカウンターにあっという間にゴール前まで攻め込まれるという状況が目立った。

 パスを奪われて持っていかれてしまう。ああ、またか。ああ、まただ、というシーンが続いた。

 今までのオマーンとはかなり違った。オマーンは別のチームのように進歩していた。

 最後は88分、サラー・サイド・アル・ヤヒアエイのクロスから2番をつけたFWイサム・アブダラ・アル・サビに巧みに決められてしまった。

 ブランコ・イバンコビッチ監督(クロアチア)は興奮していた。キャプテンのGKファイズ・アル・ルシェイディをしっかりと抱きしめた。

「日本を驚かせようと選手たちに話していた。私はオマーンの監督をやるのが楽しい。オマーンが日本に初めて勝ったんだ」

 イバンコビッチ監督はオマーンの歴史的勝利に興奮気味だった。

 1か月のセルビアでの合宿は功を奏した。

「ハイ・プレスに日本の選手はびっくりしたと思う。日本がどういう試合をするか、研究した。どのチームにも弱点はある。日本は私たちのスタイルにソル―ションを見つけることができなかった」

 オマーンは90分間試合をコントロールした。組織的なサッカーで日本を上回った。

 過去12試合の対戦成績はあくまでも過去のものであることを実感した。

 13戦目、ついにオマーンは日本に勝った。
 

 吉田麻也は「負けるべくして負けた」と語った。

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